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シニア結婚相談所:妻が高齢夫を殺害(京都府)

公開日: : 最終更新日:2014/11/25 ブログ, 恋愛と結婚と離婚

高齢者、シニアの結婚相談所登録者数が増加しています。
それ自体は問題視すべきことではありませんし、私は個人的に高齢者の結婚を推奨しています。一人きりで人生を終えられるのではなく、信頼できる人とともに生活を送り豊かな気持ちで年を重ねていただきたいと思っています。

シニアの再婚が増えているからこそ、かつては若い世代だけを対象にしていた結婚相談所も、中高年、高齢者に向けたサービスを展開し、あるいはシニアに特化した結婚相談所の存在もあります。
シニアの再婚が増えた理由は、離婚率の増加(都市化)と高齢社会、核家族化等さまざまな社会背景があります。
シニアの再婚、シニアのための結婚相談所は問題視することではありませんが、結婚相談所で紹介される相手が「信頼できる人」かどうかという問題はあります。

まず、今回の京都府の事件(結婚5回目の67歳女性が、結婚相談所で紹介を受けて結婚した75歳の夫に青酸化合物を飲ませて殺害したとされる事件)を受けて感じたことを備忘録として記しておきます。

そもそも結婚相談所は、結婚を求める人にとってとてもありがたい存在であるはずです。
なぜなら、街中で出会う相手や趣味の場で知り合った人を素敵だなと思っても、既婚者であるか結婚相手として適切な人かを見極めるのは困難であったり、(年収はじめ財産状況や家族関係を不躾に尋ねるわけにもいかないため)個人のプロフィール(結婚相手としての諸条件)が最初から分かったうえで紹介を受けることのできる結婚相談所という存在は、真面目に結婚を求めている人にとってありがたい存在です。

シニア男性の場合は、高齢となって「妻がほしい」と発言すること自体がまわりから変な目で見られるのではないか、子どもたちから反対されるのではないかと不安を抱える人もありますし、ときには、前妻が亡くなった後ずっとテレビとしか会話していない、その寂しさをうめてくれる話し相手がほしい、将来の健康不安や自身の介護への心配を払拭するためにも妻を求める高齢男性もいらっしゃいます。

資産を持つこういったシニア男性は、今回の容疑者とされる女性のような人のターゲットになりやすいわけです。恐い話ですが、「結婚」によって別の目的を果たしたいと考えている人たち(女性だけでなく男性も)にとっては、結婚相談所が「狩り場」となっていることも否定できません。

そして残念ながら、誠実な方ほど被害にあいやすいともいえます。
被害者となった男性は、結婚相談所に対して正直に資産状況を明らかにしたからこそターゲットとされたわけですし、逆に、女性側がそれまでの4度の結婚歴を結婚相談所に伝えていたか、男性側に知らされていたか報道からはわかりませんが、被害にあうのが誠実な方であるというのは、「自分(男性)は資産状況はじめ正直に伝えたのだから、彼女の状況や言葉も信頼できるに違いない」と誠実な人は思い込むためです。

結婚詐欺も同じですが、結婚・再婚において男性が被害にあう場合、男性が愚かだから被害者となるのではなく、真面目だからこそ被害者となる場合が多々見受けられます。
「50歳を越えるまで独身だったから、相手女性に対して望みを高くしてはいけない」
「女性からモテない自分と結婚してくれると言うだけでいい女だと思うことにする」
「70歳を越えて介護が近いと感じるから、介護してくれる優しい女性は女神のようだ」
等々おっしゃる男性もいらっしゃいますが、そんなに卑屈にならなくて、もっと自信を持ってくださるようお願いします。

男性の場合も女性の場合も、自己評価が低くなりすぎると「被害者」となりかねません。ーー余談ですが、女性のモラル・ハラスメント被害者の多くは、彼によってあるいは自分自身によって低い自己評価をしているものです。

信頼に値する、真面目に運営されている結婚相談所がある一方、ただ会員数を増やすだけの雑な運営の結婚相談所もあります。結婚相手を選ぶのと同じように結婚相談所選びも大切だと感じます。

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青酸連続変死:千佐子容疑者、借金抱え投資継続

毎日新聞 2014年11月22日 15時00分

筧千佐子容疑者
筧千佐子容疑者

 

 

 

 

 

◇遺産も金融商品に

京都府向日(むこう)市の無職、筧(かけひ)勇夫さん(当時75歳)に青酸化合物を飲ませて殺害したとして妻千佐子(ちさこ)容疑者(67)が京都府警に逮捕された事件で、千佐子容疑者が多額の借金を抱えながら投資や不動産購入を繰り返していたことが、捜査関係者への取材で分かった。千佐子容疑者は亡夫らから多額の遺産を得ていたが、現在も借金があるという。府警は動機につながる可能性もあるとみて、金融機関の口座を分析するなど詳しく調べる。

捜査関係者によると、千佐子容疑者は20年以上連れ添った印刷会社経営の男性と1994年ごろに死別。事業を引き継いだが、借金を抱えて廃業した。借金は約2000万円に上ったという。

千佐子容疑者は借金を返しながらパートなどで働いた後、別の元会社社長の男性と結婚した。この男性とも死別して1億円近くの遺産を得たとみられるが、逮捕前の取材に「すべては返済できなかった」と答えている。

その後、事業の借金は完済したが、結婚相談所を通じて結婚したり交際したりした高齢男性から遺産などを得ると、ハイリスクの金融商品などに回した。別宅として使っている堺市のマンションの購入費用も千佐子容疑者が負担したという。

一方、捜査関係者によると、千佐子容疑者は近年、知人に借金を重ねているといい、金額は1000万円以上に上っていた。「借りては返す自転車操業の状態だった」という。

府警は22日、筧さんの自宅や、千佐子容疑者の堺市の別宅での家宅捜索で、預金通帳やデジタルカメラ、医薬品など54品目を押収したと発表した。

 

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