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坂東玉三郎の可憐さ

公開日: : ブログ, メディア

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七月大歌舞伎観劇。

想像を絶する美しさ。『天守物語』泉鏡花の世界を、舞台のしつらえは古典的な歌舞伎のそれではなく、もちろんスーパー歌舞伎でもない独特の幽玄さをみせる。

舞台に現れるだけで花が咲いたように美しい坂東玉三郎は、まさしく「姫」でした。まるで少女のように可愛らしい天守夫人富姫(玉三郎)は、彼女を姉のように慕う亀姫(尾上右近)から土産にと贈られた生首を美味しそうにみつめ、それは魔物の世界だからとはいえない。では人間は残酷ではないかと問うと、権力を持った人間ほど利己的で残酷な存在はないと、富姫と恋におちる図書之助(市川海老蔵)が芝居でみせる。
あまりの美しさにおもわず涙してしまいました。

年齢、性別すべてを超えたものをみせていただける。
衣装やしぐさだけでなく、姿かたちだけでなく、体型まで「娘」のような坂東玉三郎さまを見ていると、年を重ねていくのもまた素敵ではないかしらと思わせる。
まだ22歳の尾上右近さまが玉三郎さまと並んでも引けを取らない美しさであることにも驚き!
役者さんは多くの皆さまの夢を演じていらっしゃる。ご見物だけでなく、制作側の夢も体現しているでしょう。

数年前、突然新春大歌舞伎をなさらなければならなくなったとき、玉三郎さまは数日で仕上げて見事に務められました。美しさの背景にある努力を想像して落涙するとともに、年を重ねても可憐でいることができると励まされたようで嬉しくなった舞台でもある。

いえいえ、そんな厚かましいことを思ってはいけませんね。
先月、別の歌舞伎舞台の折に歌舞伎役者トークで聞いたことです。

「どうすれば女性らしく見えるかとお客様から尋ねられることがあるけど、女形は女性じゃないのよ。世の中には、男の役者と女形と男性と女性がいるの」とおっしゃっていたのを思い出しました。

七月大歌舞伎(7月5日〜29日)歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2014/07/post_77.html

夜の部を拝見しましたが、『天守物語』だけでなく『修禅寺物語』も素敵です。

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