女性で「やせ」の人の割合が昨年は12・3%と8人に1人にあたり、1980年以降最も多くなったことが、9日公表された厚生労働省の国民健康・栄養調査でわかった。女性のやせ志向の影響とみられる。若い女性がホルモンバランスを崩したり、高齢者が低栄養になったりして健康上問題が出る恐れもあり、厚労省は「しっかり食事をとり、適度な運動をするよう心がけて」と呼びかけている。

昨年11月時点で20歳以上の男女6030人のデータを分析した。体重(キロ)を身長(メートル)で2回割った体格指数「BMI」が18・5未満を「やせ」、25以上を「肥満」と定義している。

「やせ」の女性を年代別に見ると、20代が21・5%で最も高く、50代の8・5%までは年を重ねると減るが、60代は10・3%、70代は11・9%と再び上昇した。男性の「やせ」は全体で4・7%だった。